
Intel NUC に USB3.0のHDDを増設、フォーマットして使えるようにします。
なお、OSはCentOS7となります。
まずは普通にUSBのコネクタにHDDを接続します。
lsusb コマンドで認識しているかの確認
lsusb コマンドで認識しているかチェックします。
lsusb コマンドがない場合は、yum でインストールします。
# lsusbを含むパッケージのインストール
yum install usbutils
lsusb
Bus 002 Device 002: ID 04bb:014a I-O Data Device, Inc.
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub
Bus 001 Device 002: ID 8087:0aaa Intel Corp.
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
I-O Data のHDDが認識されています。
ここから、フォーマットを行っていきます。
昔は fdisk で行っていましたが、現在のHDDは大容量となるため、parted を使用します。
parted で gpt パーティションに変更
lsusb
parted -l
# 略 #
モデル: I-O DATA HDCL-UT (scsi)
ディスク /dev/sdb: 3001GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B
パーティションテーブル: msdos
ディスクフラグ:
番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ
1 1049kB 2199GB 2199GB primary xfs
# 上記サイズが2TBになっていますが、これは fdisk で一度設定したためのミスとなります #
# 略 #
ディスク /dev/sdb の部分を控えておきます。
大体は、/dev/sda がシステム、 HDDをつなぐごとに /dev/sdb /dev/sdc となっていきます。
lsusb
parted /dev/sdb
# parted を /dev/sdb に対して実行
GNU Parted 3.1
/dev/sdb を使用
GNU Parted へようこそ! コマンド一覧を見るには ‘help’ と入力してください。
(parted) mklabel gpt
警告: いま存在している /dev/sdb のディスクラベルは破壊され、このディスクの全データが失われます。続行しますか?
はい(Y)/Yes/いいえ(N)/No? y
(parted) mkpart primary xfs 0% 100%
(parted) p
モデル: I-O DATA HDCL-UT (scsi)
ディスク /dev/sdb: 3001GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B
パーティションテーブル: gpt
ディスクフラグ:
番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム 名前 フラグ
1 1049kB 3001GB 3001GB xfs primary
(parted) quit
太文字部分が入力となります。
まず gpt パーティションに切り替え、ファイルシステムを xfs として、0%から100%までを使用を宣言します。
quit で parted を抜けます。
mfks コマンドで xfs ファイルシステムを作成
CentOSの古いバージョンは ext3 だったり、ext4 が使用されていますが、
CentOS7では xfs が採用されています。
ext4 でも良かったのですが、OSのファイルシステムと合わせるため、xfs にしました。
mkfs -t xfs /dev/sdb1
mkfs.xfs: /dev/sdb1 appears to contain an existing filesystem (xfs).
mkfs.xfs: Use the -f option to force overwrite.
mkfs -t xfs -f /dev/sdb1
すでに xfs があると言われてますが、無視して -f をつけフォーマットします。
マウント用ディレクトリの作成とマウント
mkdir -p /var/mnt/hdd1
mount /dev/sdb1 /var/mnt/hdd1
/var/mnt/hdd1 というディレクトリを作成し、そこに /dev/sdb1 を割り当てます。
df -h にて、正常にマウントされているかチェックできます。
df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
/dev/sda4 439G 1.2G 437G 1% /
devtmpfs 7.6G 0 7.6G 0% /dev
tmpfs 7.6G 0 7.6G 0% /dev/shm
tmpfs 7.6G 8.8M 7.6G 1% /run
tmpfs 7.6G 0 7.6G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda2 1014M 181M 834M 18% /boot
/dev/sda1 200M 12M 189M 6% /boot/efi
tmpfs 1.6G 0 1.6G 0% /run/user/0
/dev/sdb1 2.8T 33M 2.8T 1% /var/mnt/hdd1
/dev/sdb1 が 2.8TB で認識されました。
あとは普通に /var/mnt/hdd1 にファイルを書き込むだけでHDDに書き込まれるようになります。
起動時に自動的にマウントさせるようにする
起動時に自動的にマウントさせるには、/etc/fstab に下記のように書き込みます。
vi /etc/fstab
# 追記
/dev/sdb1/ /var/mnt/hdd1 xfs defaults 0 0